こんにちは。
大虎工房です。

虹のユグドラシルのシナリオ紹介、第3回。
今回は第2階層「偉大なる太陽」と第3階層「果て無き大地」のシナリオとなります。

<アーカイブ>

⇒第1回
⇒第2回

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<登場人物>

・ウェルト

記憶を失っている 主人公の少女
滅びたこの世界に何が起こったのか
その記憶を解放する為 ユグドラシルを登っていく

・ノルン

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<第2階層:偉大なる太陽>

―フロア1―

ウェルト:第2層……。なんか……1層とちがってフロアが赤いような?
ノルン:うん、そうだね。
ノルン:このユグドラシルの中で、色は力だ。だけどウェルト、それは君だけではないのさ!
ノルン:君の持つ心器や記憶のカケラはもちろん、敵であるバグやフロアも様々な色を帯びている。
ウェルト:バグやフロアにも色が……。――!
ウェルト:もしかして……。フロアの色と出現するバグには関連性があるとか?
ノルン:うー!正解ー。勘がいいなウェルトはー。ボクの立場も考えてほしいもんだ。

チュートリアル:出現する敵の色はフロアの色に依存します。

―フロア2―

ノルン:そうだ、ウェルト。ボクが知っている事をもう少し話しておこう。
ノルン:君の戦う相手である敵、バグと呼ばれる存在についてさ。
ノルン:とはいっても、ボクの記憶もあいまいだ。情報としては断片的なものになってしまうけどね。
ウェルト:相変わらずどこか頼りにならないわね。まぁ、少しでも情報はあった方が良いけど。
ノルン:そもそも、ボクの記憶が不鮮明なのも、このバグが関係している気がするんだよね。
ウェルト:バグ……ねぇ。なんでそんな呼び方なのかも気になるわね。
ノルン:それはボクもわからない。最初からそう呼ばれていた、としかね。
ノルン:このバグと呼ばれる敵は、人々の罪から生まれたとされている。
ノルン:それにはいくつかの種類があって、それぞれに特徴があるんだ。
ノルン:この階層に発生しているバグは、“強欲の罪マモン”と“色欲の罪アスモデウス”。
ノルン:マモンは赤い層を中心に発生しているみたいだ。アスモデウスは様々な場所で発生が確認できる。
ウェルト:ふーむ。発生するバグの種類と色も関係性があるのね。
ノルン:あとはそれぞれバグの種類に応じて、仕掛けてくる攻撃のパターンも変わってくるんだ。
ウェルト:なるほど。そのあたりも考慮に入れつつ、進んでいけばいいのね。

チュートリアル:敵によって行動パターンに違いがあります。

―最終フロア―

ウェルト:何とか、今回も最終フロアまでたどり着けたわね。
ノルン:さーて、2層にはどんな記憶が封印されているのかな?

“偉大なる陽は星を見守り――躍動する光は命に活力を与えた。”

ウェルト:これは、きっと太陽の記憶ね。
ノルン:うん、たぶんそうだね。この世界にとって太陽はそれだけ重要な存在。
ノルン:太陽がなくなっちゃった事が、人が滅びてしまった理由なのかもね。
ウェルト:……ノルン、それって確かな情報?太陽はなくなっていないと思うけど?
ノルン:え?だって今、太陽見えないじゃん。
ウェルト:それは直接は見えてないけど、本当に太陽が無いならもっと真っ暗なはずよ。
ノルン:む、むーー。なにさなにさ、じゃあ何で太陽みえないの?
ウェルト:きっと、何か上空に光を遮る層とかができて、こういう状況になったんだと思う。
ノルン:思うって、ウェルトのも仮説じゃん。
ウェルト:ノルン……。あなたもしかして――。
ウェルト:ユグドラシルの外の世界に関して、全然知識がないんじゃ?
ノルン:ち、知識がないっていうよりも、記憶に蓋がされている感じなんだよね……。
ウェルト:確かめたいのだけど。本当に、世界は滅びているのよね?
ノルン:なんだよーもう!その事実だけは本当だよ!
ノルン:ボク自身の記憶の根底……。最初からインプットされていた情報だからね。
ノルン:この世界は滅びている――これだけは絶対本当なの!
ウェルト:最初から、インプットされていた……か。
ノルン:と・も・か・く!
ノルン:お互いの仮説はおいておいて、この層でも記憶を解放できたんだ!
ノルン:次の層へ向かおう!
ウェルト:私の仮説の方が、信憑性はあると思うけどね!
ノルン:うるさーい!

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<第3階層:果て無き大地>

―フロア1―

ウェルト:今度は緑のフロアね。
ノルン:さっきが赤で、今回が緑。――あ!
ウェルト:ノルン?
ノルン:あのー、ウェルトさん?
ウェルト:あ……。なんか私、また気づいちゃったかも。
ノルン:さ、さすが、勘がするどい。実はちょっと、大事なことを言い忘れてまして。
ウェルト:怒らないから、ちゃんと教えてね?体張って戦ってるの私なんだから。
ノルン:うぐっ。なんか、言葉にトゲがある……。
ノルン:コ、コホン。ではあらためて――。ユグドラシルの中では色が力だと言ったよね?
ノルン:色は大きく、情熱の赤、冷静の緑、敬愛の青。この3つに分ける事ができる。
ノルン:この3つの色にはそれぞれ相性があるんだ!赤は緑に、緑は青に、青は赤に強い。
ウェルト:なるほどね、このフロアは緑のフロア、つまり緑の敵が出やすい。
ウェルト:戦いの相性を考えると、私の心器や記憶のカケラは赤が有効って事ね。
ノルン:おー。やっぱりウェルトは驚くほど飲み込みが早いね。
ノルン:本当は全部記憶があって知ってて、ボクの事をからかってるんじゃないのー?
ウェルト:私、どれだけ意地悪なのよ……。
ウェルト:でも、かすかに記憶があるのは確かね。3つの色に3竦み……うーん、思いだせない。
ノルン:人の娯楽文化の中の何かを記憶してるのかもね。
ノルン:この色の相性を意識して、各階層で持っていく心器や記憶のカケラを考えてみると良いよ。

チュートリアル:バトルでは、色の3竦みが重要です。

―フロア2―

ノルン:ふむふむ、この階層に発生しているのは“暴食の罪ベルゼブブ”みたいだね。
ノルン:暴食というだけある。こちらの体力を奪う攻撃をしてくるみたいだね。
ウェルト:!?具体的にどんな攻撃をしてくるかがわかるの?
ノルン:うん、予想していたとおりさ。
ノルン:新たなバグを見つけて倒していく事で、ボクの記憶が少しづつ解放されているみたいだ。
ウェルト:やっぱりノルンの記憶障害には、私の倒しているバグが関係していたのね。
ノルン:ああ、記憶が戻ってくれば、ユグドラシル攻略に有効な情報も出てくるはずさ。
ウェルト:少しは頼りになりそう、かな?

―最終フロア―

ウェルト:あった、3層に封じられた世界の記憶……。

“果て無き大地は連なり――その星を半分に分けた。”

ウェルト:大地の記憶か。
ノルン:今も大地という意味では存在しているけど、大分殺風景になってしまったよね。
ノルン:厳密に言うと、このユグドラシル自体は、大地からは離れた場所にある。
ウェルト:確かにそうね。遠くから見たこのユグドラシルは宙に浮いていたわ
ウェルト:でもなんだろう。不思議とたどり着ける気がした……。
ウェルト:あれ――。そういえば私、どうやってここへ……?
ノルン:おそらくこのユグドラシルの真下まで来た時に、第0層まで転移によって導かれたんだろうね。
ウェルト:転移……。ねぇ。
ノルン:このユグドラシルの機能という意味でも、記憶が欠落している部分が多いんだ。
ノルン:やっぱりあいつら、バグの影響が大きいね……。
ノルン:世界の記憶を取り戻す事と、バグの破壊によるボクの機能回復。大きく目的が2つになりそうだ。
ノルン:それはそうとウェルト。今回の記憶のカケラは攻撃範囲が違うみたいだ。
ウェルト:カケラには様々な効果があるのね。今回のは敵に囲まれた時に使いやすそうね。
ノルン:状況に応じた能力の使い分けが重要さ!うまく使いこなしていこう!

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いかがだったでしょうか。
虹ドラはゲーム内のRGBの3属性やスキルが重要なゲームになっています。
このあたりも世界観やシナリオにあわせた形でチュートリアル的に表現しています。

次回は第4階層から第6階層までのシナリオをお届けします、お楽しみに。

それでは!